保土ケ谷少年補導員連絡会の会長を務める 矢部 徹さん 今井町在住 61歳
寄り添い導く道標に
○…夜間の繁華街や公園などで行う街頭補導や、小中学生を対象に非行防止教室等を行う少年補導員連絡会の会長に就任した。「前会長たちを見習いながら、地道に活動していきたい」と抱負を語る。スマホなどの普及の影響か外を出歩く子どもたちが減り、行動パターンが見えにくくなったが「使えるツールが増えても、子どもたちに寄り添い、正しい道を示すという意味では我々のやることは変わりません」
○…補導員歴は13年。入会当初の活動は街頭補導が中心で、非行防止教室などの啓発活動は少なかった。「天王町サティ(当時)や川辺公園周辺での声掛けをよくやっていました」と当時を振り返る。「声をかけた子どもたちが成長したときに『あのとき注意されて良かったな』と思ってくれていれば」。ゆっくりと、丁寧な口ぶりで13年間で出会ってきた数多くの子どもたちを想う。
○…今井小、岩崎中出身。中学校までのバス通学の最中、うぐいす橋付近でよく渋滞に巻き込まれたのは苦い思い出だ。「痺れを切らして途中から歩いて登校したこともある」と懐かしそうに目尻を下げる。地元の友人は今でも定期的にゴルフに出かける仲。「回りながら仕事の意見交換もできるので楽しいですよ」
○…祖母が脳梗塞を患ったことを機に、母が今井町に特別養護老人ホームを設立。現在は自身が理事長を務める。介護福祉士候補生として受け入れているインドネシア人のスタッフらは「とても一生懸命で、サービスも丁寧。頭が下がります」と目を細める。「彼らが成長できるよう、手助けをするのが私の役目。正しい道へ方向修正してあげるという意味では、補導員の活動と同じかな」。柔らかな眼差しで出勤するスタッフたちを見つめた。
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