横浜市道路局はこのほど、市内に119カ所ある歩道橋に関し、ネーミングライツ(命名権)スポンサーを募集すると発表した。契約料は道路の維持管理費として活用される。
公設のスポーツ・文化施設などに企業名やブランド名を愛称として冠することができるネーミングライツ制度。2003年に東京都調布市の競技場が国内では初めてこの仕組みを使い「味の素スタジアム」となって以来、新たな自主財源確保の手法として制度を導入する自治体が増えている。当初はスポーツ施設や文化施設などで活用されることが多かったが、近年ではその幅が拡大。橋や道路、歩道橋などにもパートナーを募集し愛称が付けられるケースも増えてきた。
横浜市では、施設の維持管理の財源の確保と民間企業などへの社会貢献の場を提供する目的で事業を展開。日産スタジアムをはじめ、8つの施設などでネーミングライツを導入している。
歩道橋については2018年4月にJR横浜駅西口のそばにある鶴屋町歩道橋(神奈川区)の命名権を鶴見区内の産婦人科医院が取得。「鶴屋町クレインズ歩道橋」と名付けられた。これが市内では初の事例となり、現在では3カ所の歩道橋に愛称が付いている。
区内では10橋
今回、募集対象となるのは市内119の歩道橋。保土ケ谷区内では10カ所で、正月の風物詩としてテレビでも映し出される国道1号線に架かる「狩場町歩道橋」も含まれている。命名権取得者は企業名(店舗名含む)や商品名などと企業ロゴを入れた愛称名を手すりや内側の主桁に標示することができる。問い合わせは同局計画調整部企画課【電話】045・671・3532へ。
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