東日本大震災からの復興を支援する取り組み「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加しているNTT東日本神奈川グループのメンバーが8日、県立保土ケ谷公園内で育てていたひまわりの種を収穫した。収穫した種は選別や乾燥などの作業を経て年内に福島県内のNPO法人に送られる。
このプロジェクトは東日本大震災後の2011年5月、「復興のシンボルとしてひまわりを咲かせよう」とはじまった。東日本大震災で仕事が減少した福島県内の障害者作業所に、ひまわりの種のパック詰めを依頼して全国に販売。種を購入した人や団体が「里親」となり各地域で育て、収穫した種を福島に送り返す。福島に届いた種は県内の畑や駅、学校などに配布され、観光振興に役立てられるほか、福島県内で収穫された種は障害者作業所で搾油され、バスの燃料として利用されるなど、雇用対策にもつながっている。
NTT東日本神奈川グループでは地域貢献活動および環境活動の一環として2015年からプロジェクトに参加。17年からは、県立保土ケ谷公園のプールの傍にあるにぎわい広場で毎年500本前後のひまわりを育てている。例年は6月頃に種を撒き、8月末に種を収穫。1カ月ほど乾燥させた後、唐箕を使用して選別作業を行い、12月頃に福島に送り返している。
今年はコロナ禍の影響で例年通りの活動ができないことから中止が検討されていたが、同公園職員らが育成などに協力することで活動が実現。およそ400本のひまわりが公園利用者の目を楽しませた。
8日に行われた収穫作業では、同社の社員らが保土ケ谷公園を訪れ、鳥の食害被害防止のためにネットがつけられた種の部分を一本一本丁寧に切り取りながら、およそ5kgの種を収穫した。
同社総務担当の菊池信浩さんは「今年は長雨の影響もあり全体的に小ぶりな花になったが、保土ケ谷公園の職員の皆さんの協力もあり無事種を収穫できてよかった」と話した。
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