非常に便利な素材であるプラスチックは成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献している。その一方で廃棄物、資源節約、地球温暖化、海洋プラスチック汚染などの多くの課題も抱えている。
プラスチックごみが海中を漂い、生物が誤飲・誤食するなど、生態系に大きな悪影響を与えることは、50年以上前から研究者らによって指摘されていた。世界規模でみると年間数百万トンものプラスチックが陸上から海洋へ流出していると推計されている。この状況がこのまま続くと2050年までに、魚の重量を上回るプラスチックごみが海洋を占めるという予測もある。
プラスチック製容器包装は焼却すると生ごみなどの約150倍の温室効果ガスを発生させるが、横浜市の「燃やすごみ」の中には未分別のプラスチック製容器包装が約40%も混入している現状がある。
こういった事態を受け横浜市と日本財団、(株)セブンイレブン・ジャパンが共同で、使用済みペットボトルのリサイクル事業を始めた。3者が連携し、新たなペットボトルの資源化モデルの構築を図る方針で、1月末までに約120店舗に回収機が設置される。
店頭に設置された回収機にキャップとラベルを外し、中を洗浄したペットボトルを入れると自動で圧縮され、専門業者を通じ再生ペットボトルの原料となる。石油からペットボトルを製造する場合に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量は約25%削減できるという。
回収対象となるのは2リットルまでの透明なボトルで、セブン&アイグループの電子マネー「nanaco(ナナコ)」のポイントが5本につき1ポイント付与される仕組みだ。
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