神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2021年4月8日 エリアトップへ

「地場ワイン」仕上がる 話題呼び、予約で完売

社会

公開:2021年4月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
自身が丹精込めて栽培したぶどうを原料に醸造された地場ワイン「開港ワイン」を手にする三村さん
自身が丹精込めて栽培したぶどうを原料に醸造された地場ワイン「開港ワイン」を手にする三村さん

 江戸時代からつづく川島町の農家・三村大輔さんが栽培したぶどうを原料にした「地場ワイン」が完成した。アーリースチューベンという品種を使い醸造されたワインは、イチゴのような甘い香りで、渋みが少ないテイストに仕上がった。

 明治から昭和期にかけて保土ケ谷域にはぶどう畑が散在していたという。1902(明治35)年には現在の峯小学校近くに「皇国葡萄酒醸造所」が建設され、戦前まで皇室御用達の「皇国葡萄酒」を醸造していた。

 保土ケ谷産のジャガイモを原料とした地場焼酎づくりに携わる区民らのグループは「新たな地場産品を生み出そう」と「横浜市保土ケ谷区産のワインを造る会」を立ち上げ、一昨年から「地場ワインプロジェクト」が始動。区内では唯一ぶどうを栽培している三村さんが原料を提供し、小規模ながら地場ワインづくりへの挑戦が始まった。

難局乗り越え銘醸地で醸造

 「試作段階」を経て醸造本数を増やそうと動き出した矢先、試作品の醸造を依頼したワイナリーが小ロットの醸造を引き受けなくなったことが判明。この危機を打開すべく酒販組合の関係者が奔走し、日本ワイナリー協会などに掛け合った。

 この動きに「地域振興を目的としたワインづくり」というプロジェクトが掲げる趣旨に賛同した日本を代表するワイン銘醸地・山梨県勝沼の「東夢ワイナリー」が醸造への協力を受諾。頓挫しかけた地場ワインづくりプロジェクトは難局を乗り越えた。

「来年は倍に」

 原料となるアーリースチューベンは糖度が高く酸味が少ない品種で、贈答品として人気だが、三村さんはワインの原料とするためあえて「種ありぶどう」として栽培。昨年8月末に約200kgを勝沼に運び込み醸造作業が進められていた。

 完成したワインは180本。当初は一般販売も予定されていた川島町産のぶどうを使った「地場ワイン」は話題を集め9月中旬から予約が相次ぎ、完成前に完売したという。

 三村さんは「1人ではできなかったこと。会のメンバーやワイナリーの方々に感謝したい」とラベルが貼られたボトルを手に感慨深げに話し、「来年は倍は作りたい。ワイン用の品種のぶどうの栽培も考えていきたい」と次なるステップも展望した。

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

実行委員会形式に変更

区P連バレーボール大会

実行委員会形式に変更

担当役員の負担を軽減

11月21日

キャンドルを作成

初音が丘小6年3組

キャンドルを作成

防災拠点訓練で販売

11月14日

いじめ認知件数 最多に

市内公立小中学校

いじめ認知件数 最多に

市調査で3年連続増

11月14日

DXで搬送時間を短縮へ

市消防局

DXで搬送時間を短縮へ

実証事業で早期整備めざす

11月7日

移動販売で買い物支援

マルエツ

移動販売で買い物支援

狩場町第三公園で初開催

11月7日

あっとほーむデスク

  • 6月20日0:00更新

  • 6月13日0:00更新

  • 5月16日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook