交通事故を誘発する恐れのある「危険なバス停」について、国土交通省が全国のバス停を対象にした調査結果をこのほど公表した。区内では、最も危険度が高いA判定はなかったが、B判定7、C判定20の計27カ所が該当した。
バス停の安全対策は、2018年に西区のバス停で横断歩道をまたいで停車するバスの後方から道路を横断した小学生の死亡事故を受けて問題視されるようになった。国交省は19年末から調査を続け、事故現場のように車体が横断歩道をふさぐ位置に停車するバス停などを抽出し、危険度の高い順にA・B・Cの3段階で判定した。
B判定を受けた7カ所はいずれも停車したバスが交差点にかかるか、横断歩道の前後5mの範囲内にバス停が設置されているもの。交差点の前後5mの範囲に停車したバスがかかる等のC判定は20カ所だった。
改善済の箇所も
危険性があると判定されたバス停の中には、調査後すでに安全対策が完了した箇所もある。B判定を受けた「新井小学校下」には今年2月、近隣住民が土地の提供をして、乗降の際に後続車の通行を妨げないように退避できる「バスベイ」が新設された。
早期対策は困難
調査を行った関東運輸支局の担当者は「危険な場所から対応するが、関係機関との調整があり、全ての停留所をすぐに改善するのは難しい」と話す。今後は、安全面から優先すべきと判断した箇所から順に、県警やバス事業者と連携し、周辺のガードレール設置や注意喚起看板設など対策を行っていく予定だ。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|