特殊詐欺を未然に防いだとして、保土ケ谷警察署(新井滋文署長)はこのほど、セブン―イレブン横浜西谷駅前店のパート店員・山田眞由美さんに感謝状を贈呈した。
先月12日午後1時頃、高齢女性がプリペイド型の電子マネー「ビットキャッシュ」30万円分を購入するために来店した。この日、同店には30万円分の在庫がなく、困っているようすの女性を見つけた山田さんは、すぐさま声かけ。女性に電子マネーの用途を尋ねて詐欺と確信した山田さんは「絶対に詐欺だから落ち着いて」と説得を続けた後、警察に通報して被害を未然に防いだ。
同署によると、今回の事案は「有料サイトの未納料金がある」と記されたメールなどが届く、架空請求詐欺だった。
山田さんは「人として当たり前のことをしただけ」と被害抑止につながった行動を振り返りつつ「どのような手口があるのかを知って、詐欺に遭わないように皆さんも気をつけていただければ」と話した。
区内の被害額5985万円
保土ケ谷警察署によると7月末現在、保土ケ谷区内における特殊詐欺の認知件数は16件。前年の同時期と比較すると2件減少しているが、被害額は5985万円で前年同期比約2000万円増加している。
同署生活安全課の扇浩一郎課長は「電話でキャッシュカードの話題が出たり、はがき・メールで電子マネーと言われたら詐欺です」と呼び掛ける。また、対策について「犯人からの電話に出ない・電話をかけないことが被害防止の第一歩。固定電話を常時留守番電話に設定する、迷惑電話防止希望付き電話機を設置するなどの対策が有効」と話した。
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