保土ケ谷中学校吹奏楽部(山田康二顧問)が11月に開かれる「日本管楽合奏コンテスト全国大会」の出場権を獲得した。音源審査を通過した全国の小中高校による大会で、同部が同大会に出場するのは初となる。
9月上旬に神奈川県の代表として出場した「東関東吹奏楽コンクール」を最後に、同部の活動もコロナ禍に伴う活動休止期間に入った。この期間中、顧問を務める山田教諭は「生徒が本気で音楽と向き合ってきた姿を多くの人に見てもらいたい」と同コンテストへのエントリーを決断。音源審査による予選で高評価を受け、全国大会出場権を手にした。
緊急事態宣言が明け10月2日から68人の全部員で活動を再開。本番まで2週間と限られた期間で部のテーマである「心を打つ音楽」をめざし練習を重ねていたという。
現在のメンバーで取り組む集大成として選んだ楽曲は「喜歌劇『小鳥売り』セレクション」。例年、全国大会はステージ演奏で審査されるが今年はコロナ禍で録画による映像審査となった。今月16日に県内のホールで収録を済ませ、川上紗生部長(3年)は「1カ月の空白期間があり、再開後も限られた時間の中ではあったが、全国大会へ向け限られた人数でなく、全部員で練習をして本番を迎えられたことが本当に嬉しい。録画での本番ですが、たくさんの方に演奏をお届けできれば」とコロナ禍で部をけん引した思いを話した。また山田教諭は「このような状況にあっても子どもたちが自己を肯定できる場があることを幸せに思う。日々、目まぐるしく変わる状況であっても決して目標を見失わずチーム全員で走り続けた部員の姿を見ていただけたら幸いに思う」と話す。
観客投票に一票
同校が出場する中学校B部門は11月14日(日)に審査が行われる。コンテストの模様は動画配信され、有料チケットを購入するとパソコンなどで視聴することができ、購入者は「観客投票最多賞」に一票を投じることができるという。
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