神奈川県警察運転免許センター=旭区中尾=はこのほど、75歳以上の運転者が免許更新時に課されている「認知機能検査」にタブレット端末を試験的に導入した。受検者が個別に端末を用いて受けることで、検査時間の短縮につながり利便性の向上が図られる。来年3月までの試行実施、それ以降の運用は未定。
認知機能検査は75歳以上の運転者が免許更新する際、高齢者講習(70歳以上対象)の受講前に受検し判断力や記憶力、空間認識能力を測るもの。これまで各地域の指定自動車教習所を中心に行われてきたが、近年高齢ドライバーが増加する中で予約が取りづらい状況となっていた。これを受け県警察運転免許センターでは今年4月に高齢ドライバーに特化した「高齢運転者支援係」を発足し、検査の受検者の受け入れ拡充に努めてきた。
これまで同センターの認知機能検査は集団実施で、職員が大きなパネルを用いて出題し受検者は紙に記入し回答していた。今回タブレット端末が導入されたことで個別受検が可能となる。これにより約30分間の受検時間が10分短縮され20分ほどになるほか、従来職員が何度も確認し採点していたものが瞬時に解答が表示されるようになるなど、利便性の向上が期待される。
導入された端末台数は20台。来年3月まで試験的に行われ、それ以降は試行実施の結果を踏まえ導入が検討される。
初日、スムーズに
初日の18日には、10人の受検者がタブレット端末を用いた認知機能検査を受検した。着席した人から順に、端末付属のヘッドホンを耳に当てて端末の使い方などの説明を聞きながら操作しスムーズに回答。不明点があると挙手して巡回する職員に知らせ、説明を求める姿も見られた。職員は「個々のペースで受けられるので受検者の負担軽減につながるとともに、密の回避でコロナ対策にもなる」と話した。
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