タウンニュース保土ケ谷区編集室では新春の特別企画として元旦号の市長インタビューにつづき、出口洋一区長に区政の現状や展望を聞いた。区長は昨年を振り返るとともに、今年の重点施策や抱負などを語った。
――昨年は新型コロナウイルス感染症の影響が大きい1年でした。まずは保土ケ谷区政を振り返っての所感をお聞かせください。
「昨年は、5月にワクチン接種が始まり、夏には第5波の感染者が急拡大するなか、区を挙げて取り組んできました。各種支援策のご相談やお問い合わせなど、まさにコロナ対応に追われた年でした。残念ながら『花フェスタ』や『区民まつり』などの行事は開催できませんでしたが、10月以降は、感染者数が減少し、少しずつ活気が戻ってきたと感じています。長引くコロナ禍において、感染防止対策にご協力いただいているすべての皆様に心から感謝申し上げます」
――近年、全国各地で風水害や地震などの自然災害が発生しております。区の対策をお聞かせいただけますでしょうか。
「一人ひとりが防災・減災の意識を高め、日頃から災害に備えることがとても大切です。昨年から、家庭での自助の促進につなげてもらおうと、小学生への防災教育に力を入れています。また、区の防災マップを6月に改訂し、商業施設や区民利用施設等でお配りしています。もしもの時に備え、ぜひ、ご家族や地域の皆様と集合場所や連絡方法など話し合っていただきたいと思います」
――区政運営方針で「安全・安心」を掲げています。コロナや災害対策のほか、主な取り組みについてもお聞かせください。
「昨年4月から、誰もが安心していきいきと暮らせるまちを目指す『保土ケ谷ほっとなまちづくり(地域福祉保健計画)』の第4期計画がスタートしました。コロナ禍においても、地域の皆様の工夫と努力で見守り活動が続けられており、最近では『みんなの食堂』や『子育てサロン』などの活動も動き始めています。また、JR保土ケ谷駅東口のバスターミナルでは、エレベーターの設置と、バス・タクシー乗り場のレイアウト変更を行い、バリアフリー化を進めました」
――コロナ禍で多くの地域活動が中止となりました。その影響と今後の対応についてどのようにお考えでしょうか。
「恒例行事の中止や事業の休止が続くことで、活動意欲が低下し、地域のつながりが薄れてしまうことを危惧しています。保土ケ谷区は今年、区制95周年を迎え、いよいよ2027年の区制100周年に向けたカウントダウンが始まります。こうしたこともきっかけにしながら、皆様と一緒に地域を盛り上げていきたいと考えています」
――来年度の重点施策についても、お話できる範囲でお聞かせください。
「『区民の皆様の安全・安心を支える』ことを強く意識し、引き続き、コロナ対策や災害対策を推進します。あわせて、にぎわいを取り戻すため、区民の皆様とアイデアを出し合いながら、区制100周年に向けて地域を元気にする取組を進めていきたいと考えています。相鉄グループが今年の年末頃を目指し、星川駅の高架下にスーパーマーケット、カフェなどの出店を計画しています。区役所も連携し、イベントなどを通してにぎわいを生み出しながら、利便性が高く魅力あふれるまちづくりを推進していきます。さらに、今年リニューアルオープンを予定している商業施設など様々な事業者の皆様とも連携し、まちの活力の創出につなげていきます」
――最後に区民へのメッセージをお願いいたします。
「さまざまな困難に直面したこの2年、地域の皆様の温かさや優しさに触れ、人と人とのつながりの大切さを強く実感しています。区制100周年に向けて地域の絆をさらに深め、『いつまでも住み続けたいまち ほどがや』の実現に、職員一同、取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いします」
――本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。
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