上菅田笹の丘小学校の児童を中心にした少年野球チーム「保土ケ谷ファイヤーズ」(桑原健太監督)が28チームが参加した「保土ケ谷区・旭区親善少年野球大会」を初めて制した。同チームは新チームとなって以来、出場した5つの大会で準優勝と頂点まであと一歩及ばず、朝練習などを重ねた末の優勝に、選手・関係者は歓喜した。
同じ小学校に通う6年生9人、5年生2人の11人でチームを構成する今年度のファイヤーズ1軍(高学年チーム)は新チームが始動して以来、区内の大会や市大会、県大会など、出場した5つの大会で決勝戦に駒を進めたものの、惜敗が続いていた。悔し涙を流す選手も多くいたという。
高校時代は名門高校で甲子園に出場した経験もある桑原監督は「人数も多く、能力の高い子が多い。低学年の頃から、『この子たちの代になったら、ある程度いい成績が出せるのではないか』と感じていた」という。
仲間意識高まる
二区大会には保土ケ谷・旭区の28チームが参加した。順当に初戦を制したファイヤーズだったが、2回戦、3回戦は1点を争う展開になった。この苦しい戦いを制し決勝戦に進出。「峯二オーシャンズ」との決勝戦では初回に3点を先制し、中盤、終盤にも加点する盤石の試合運びで10対5で勝利し、「6度目の正直」で頂きに立った。
コロナ禍で外での遊びが制限され、塾通いなどもあり、「週末の練習で急に体を動かす現行のシステムでは怪我をしてしまう恐れもある」と考えた桑原監督は、地域内の公園で週に2日ほど、登校前の子どもたちに声をかけ体を動かすことを目的とした「朝練習」を実施。もちろん全員参加ではないが、多くのメンバーが6時半に集まり体を動かしてきた。
「体力も付いたと思うが、何よりもチームとしての仲間意識が高まった。結果として準優勝の壁を越えられたのかもしれない。子どもたちがこの経験から自信を手にしてくれたら」と話す。
チーム創設以来初の優勝
ファイヤーズは40年ほど前に創設。地元の野球好きの子どもたちを保護者らが指導する「地域の小さな少年野球チーム」だ。40年を超える歴史を持つが、実は今回の大会制覇がチーム史上初の栄冠だったという。
「ここ数年は人数が少ない中でやってきた代も多い。強豪でもなく、どこにでもある地域の少年野球チームだが、卒団した中学生たちが部活動のない日には、練習を手伝いに来てくれるんです。そんなチームにとって初めての優勝なだけにとても嬉しい」と桑原監督は話している。
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