「赤ちゃんありがとうコンサート」の実行委員長を務める 高野 直子さん 峰岡町在住 53歳
「寄り添う姿勢」徹底
○…「親子で楽しむ『ファミリーコンサート』とは違い、今回のコンサートの主役はママやパパ。楽曲も大人向けのラインナップにしています」。実行委員長を務めるベビーカーのまま入場し鑑賞できるコンサートの初開催へ向けた準備は佳境を迎えている。「お子さんが泣いたり、騒いだりしてしまっても大丈夫。子育てに携わる人がリラックスできる時間になれば」
○…東京の下町で生まれ育った。いい意味で人々の関係性が深い土地柄。年上の子が年下の子どもの面倒を見るのが当たり前だったこの幼少期の暮らしが今につながる。「幼稚園の先生になりたい」。小学生時代に胸に抱いたおぼろげな夢だ。高校生になると別の道も夢見たが、専門学校に進み幼稚園教諭と保育士の資格を取得。結婚し子どもを授かるまで10年ほど幼稚園に勤務した。
○…「幼稚園で30人の園児を毎日見てきたのに、一人の子に何でこんなに手がかかるの…」。自身がママとなり始まった子育て生活は、幼稚園でのそれとは全く違う世界で戸惑ったことも。2人の娘を育て上げた自身の子育て経験が現場復帰後の生活に大きな変化を与えた。「子育ての悩みや相談に本気で共感できるようになった」。相談を受ければゴールを示すのではなく、親身になって聞くことに重きを置いている。そして最後に一言を添える。「話してくれてありがとう」
○…そんな寄り添いの姿勢は今回のコンサートにも垣間見える。会場となるホールの特性を最大限に活かしベビーカーごと来場できる形式にした。ベビーカーを持ち込み通路幅や来場する親子に必要なスペースを検証。「本格的な音楽を楽しみリラックスできる時間にしてほしい」。思いが詰まった1日になる。
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