2023年の保土ケ谷区の火災・救急概況(速報値)がこのほど保土ケ谷消防署から発表され、救急出場件数が22年に比べて451件増加し、過去最多を記録したことが分かった。火災は31件で22年に比べて5件減った。
23年の救急出場件数は1万3805件で、22年に続き過去最多を記録。件数は市内18区で10番目に多かった。一日当たりの出場件数は38件で、区民の15人に1人が救急車を利用していた計算。市全体の出場件数は25万4636件で、こちらも過去最多となった。
保土ケ谷消防署は出場件数が増えた原因に、猛暑やインフルエンザなどの感染症の流行を挙げる。年間を通じて多くの救急要請があったという。搬送種別では、急病が9886件(前年比237件増)、一般負傷が2432件(同166件増)、交通事故が512件(同11件減)と続く。
適正利用呼び掛け
消防署は「救急車には限りがあるので、引き続き、適正利用にご理解、ご協力をお願いしたい」と呼び掛ける。市も「救急車はけがや病気の人を緊急に医療機関へ搬送するもの」と適正な利用を呼び掛ける。緊急だと感じたら迷わずに119番通報をした上で「救急車を呼ぶべきかなどは『横浜市救急相談センター(#7119)』で電話相談を」としている。
火災原因 たばこが最多
23年の保土ケ谷区の火災件数は31件で22年に比べて5件減少した。件数は泉区と瀬谷区の30件に続き、市内で7番目に少なかった。
31件のうち、建物火災が17件(前年比3件減)、車両火災が3件(同6件減)、その他火災が11件(同4件増)。焼損床面積は276平方メートル(同198平方メートル増)だった。
出火原因の最多は「たばこ」の5件。以下、「放火(疑い含む)」「電気機器」「排気管」「こんろ」と続いた。消防署は「たばこの不始末により、時間が経ってから出火する事例が多い。火がしっかりと消えたことを確認してから捨て、吸い殻のポイ捨ても火災の原因になるので止めてほしい」と呼び掛ける。
電気機器火災に注意
また、主に電気機器による火災に区分されるリチウムイオン電池に起因する火災も近年増加傾向だといい、「異常を感じたら、直ちに使用や充電を中止してほしい」と注意喚起している。
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