社会福祉法人同愛会(本部/保土ケ谷区・高山和彦理事長)が運営する「横浜健育センター」(港北区鳥山町)が開設10周年を迎え、7月1日に記念式典が行われた。同センターは、軽度の知的障がいや発達障がいのある人を対象とし、教育と福祉を一体的に事業展開する、国内でも数少ない拠点。2014年7月1日に開設し、1期から13期(現役1年生)までの生徒251人、支援学校などを出た就労移行の新規利用者54人、教職員のべ105人など、総勢400人超の人たちが同センターの「10年の歩み」を支えてきた。
会場となった横浜ラポールには、現役生に加え、卒業生らが大勢集合した。
中田聡センター長や健育会会長(生徒会長)らによってくす玉が割られ、式典がスタート。中田センター長はあいさつで、新校舎の施工やコロナ禍での学校生活などの思い出を語り、関わってきた人たちへの感謝を述べた。
式典では、10年間を振り返る映像の鑑賞や、1期卒業生代表のあいさつ、歴代健育会会長らの近況報告、開設から携わる職員5人の10年勤続表彰などが行われ、参加者らは終始和やかでアットホームな時を過ごした。
第2部は会場を同センターに移し、バルーンリリースを実行。直前まで降っていた雨が止み、色とりどりの風船が空に吸い込まれると参加者からは歓声が上がっていた。その後は教室で同窓会が開かれ、それぞれ思い出話に花を咲かせていた。
卒業生の佐藤さん(20)は、「とても華やかな式典だった。みんなで学び、高め合えた3年間を思い出せた」と感想を話し、在校生に向けて「社会に出ても色々なことにぶつかると思うけど、コミュニケーションや軽作業など、ここで学んだことが活きるので、あきらめずに頑張って欲しい」とエールを送った。
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