東海道の宿場町として栄えたまち同士の交流促進や連携強化を目的とした「東海道シンポジウム東京・神奈川ブロック会議」が8月29日、月見台のイコットハウスで開かれた。東京都品川区から小田原市までの8宿場の代表者が参加し、地域情報を交換した。
東海道は江戸時代に幕府によって整備された。東京都から大阪府までに57の宿場があり、保土ケ谷区もその一つ。区内では保土ケ谷駅西口周辺を会場に開かれる「宿場まつり」や松並木の整備など、宿場町の魅力を後世に語り継ぐ取り組みが行われてきた。
同会議は四半世紀の歴史があり、そば店「桑名屋」=岩井町=の4代目店主の近藤博昭さんが代表を務めている。毎年度2回の頻度で行われ、保土ケ谷区で2年ぶりの開催となった。
8宿場が活動報告
当日は品川区から小田原市までの8宿場から、まちおこしに取り組む住民や区役所職員など約70人が参加。「全員が発言する」という方針で行われ、各地のイベント情報や地域活性化を目指す取り組みなどを共有した。
「保土ケ谷宿」からは、歴史を生かしたまちづくりなどに貢献する「ほどがや人・まち・文化振興会」の代表を務めている兼弘彰さんらが参加。保土ケ谷の歴史を体感する子ども向けのワークショップなど、これまでに区内で行われたさまざまな活動を紹介した。会議の後に懇親会が開かれ、参加者同士で親睦を深めていた。
会議の司会進行を務めた近藤さんは「皆さんの目を見て、それぞれのまちが歴史を生かした活動に取り組み、地元を誇りに思っているように感じた。お互いが刺激し合い、まちの発展につながるアイデアを共有していければ」と話した。
57の宿場が集うイベント「東海道シンポジウム」が11月9日に静岡県で行われる。東京、神奈川の枠を越えたさらなる交流が期待できる。
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