天王町公園愛護会のメンバーとして20年以上活動を続けている 臼田 秀代さん 天王町在住 79歳
笑顔の花咲かせ20年
○…「子どもの頃から植物が好きだった」と優しい笑顔で語り出した。自宅から目と鼻の先にある天王町公園を管理する愛護会メンバーとして、これまで20年以上に渡って清掃や花苗の植樹や手入れを行ってきた。活動は荒天でなければ毎日。早朝5時から清掃を開始し、6時30分から近隣住民らとラジオ体操を行うのが日課。原動力となっているのは「明るい公園にしたい」という思い。周辺住民から掛けられる「この公園が一番きれいだね」という言葉もやりがいの一つだ。
○…生まれは本牧。その後、父親の実家の西伊豆で小学校低学年までを過ごした。野山を駆け回り、「ツバキの花の蜜を吸ったりしました」と幼少期を回想する。現在の自宅がある天王町に引っ越し、現ほどがや地区センターの場所にあった帷子小学校を卒業した。夫とは趣味としていた登山で知り合い、24歳で結婚。子宝にも恵まれた。
○…食堂での調理師としての仕事をリタイアした後に始めたのが読み聞かせのボランティア。活動を続ける中、現在の趣味と語る保土ケ谷に伝わる民話などを紙芝居で伝承する市民団体「『ほどがや』えかたり〜べ」の代表に誘われ加入。月に数回、口演活動をする日々を送っている。口演の予定が入ると、自宅にある紙芝居舞台を使って紙のめくり方などの練習に励む。「自分が楽しむことが大事。そうしないと聞いてくれている人に伝わらない」と語る。
○…これからの時期は春の開花に向けてチューリップの球根などを花壇に植える作業が控えている。「膝が痛くて、愛護会の活動はいつまで続けられるかしら」とつぶやくが、公園をいつまでもきれいに保ちたいという気持ちは今後も変わらない。公園利用者の笑顔を咲かせるために。
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