今年度の防犯功労者(個人の部)に選ばれ、霞台東部自治会の会長を務めている 溝田 豊さん 霞台在住 83歳
霞台愛し、笑顔で生きる
○…歳末に行う防犯パトロールでは地域で班長を務めるなど、長年にわたる防犯活動が認められて表彰を受けたが「私がもらっていいのかな」と首を傾げ、驚きを隠せない表情を見せる。「まちの皆さんや自治会の先輩方が地道に積み上げてきた活動が認められての表彰だと思う。私の力ではなく、全員の力が結集した功績」と謙虚に話す。
○…霞台で生まれ育ち、岩崎小、岩崎中を卒業した地元っ子。幼少期に両親を亡くしたため、祖母に育てられた。当時は戦後まもない時代。「祖母に連れられて百貨店にあった屋上遊園地で遊び、レストランで昼食をとるのが年数回の贅沢。ケーキは高級品で、伊勢佐木町の不二家に行く時はわくわくしたね」と思い出を振り返る。あれから約80年が経ち、今ではひ孫を持つ曽祖父。「祖母が私にたくさんの愛情を注いでくれたように、ひ孫に接したい」と優しくほほ笑む。
○…大学卒業後に紡績会社に就職。転勤で約23年間全国各地で暮らしたが、霞台を忘れることはなかったといい地元愛に溢れる。霞台公園がお気に入りスポット。公園から見える初日の出がきれいで、春にはソメイヨシノが美しく咲くという。「仲間と共に酒を飲みながら鑑賞するのが楽しみ」とにっこり。約10年前から公園でラジオ体操を主宰し、雨天を除く早朝に活動する。最初は主宰者の2人だけだったが、今では約30人が集まり、夏休みには子どももたくさん来るという。
○…64歳で紡績会社を退職し、「新しいことに挑戦しよう」と奮起。藤沢市内の園芸学校に通い、植木剪定の技術を身に付けた。今も松の木の手入れなどを担う。「手を動かし頭を使うので健康に良い。皆さんから頼りにされるのがうれしい」とやりがいを語る。
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