今井小学校を拠点に活動する「今井少年野球部」(小野純一代表)が11月30日、仏向町の「日本料理広美」で創部50周年を祝う記念式典を開催した。小野代表は「良き伝統を続けていくために努力していく」と話した。
今井少年野球部は1974年に「少年ソフト部」として発足した。翌年に「今井少年野球部」に改称し、76年には保土ケ谷区少年野球春季大会に初出場した。以来、野球を通じた子どもたちの心身の健全育成を主眼に置いた指導が続けられてきた。保土ケ谷区少年野球連盟(葛西清夫会長)によると、同連盟の所属チーム数は約50年前に35チームだったが少子化の影響で廃部が続き、現在は合同チームを含めた16チームだという。
今井少年野球部には現在女子部員を含め18人が在籍しているが、過去には部員の減少で存続の危機に見舞われたことも。同部はその都度SNSの活用など様々な工夫で危機を乗り越えて、今年度は同連盟主催の区民大会で3軍チームが春と秋の連覇を果たした。
式典には歴代監督や来賓など約50人が出席。あいさつに立った小野代表は、これまでの指導者に対して「子どもたちの指導や育成にご尽力頂きありがとうございました」と感謝の言葉を送り、「昨今では少子化や他スポーツの人気などの影響で部員数確保が困難という問題を抱えているがこうして50周年を迎えることができた。今後もこの良き伝統を続けていくために努力していきたい」と語った。
同部の50年の歴史を振り返る内容で作成された記念動画も上映され、目に涙を浮かべる保護者の姿も見られた。
同部キャプテンの吉野結貴くんは「50年も続いているのはすごいことだと思う。今は『峯ニオーシャンズ』や『鎌谷クラブ』との合同チーム『MIK』として大会に出場しているけど、今井だけで大会に出られるようになればいい」と話した。
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