書画や屏風、襖、障子などの表装を手掛ける「経師ひらいし」=東川島町=を営む平石匠社長と父・修さんが11月26日、職業体験で同店を訪れた西谷中学校の生徒を指導した。
平石社長と修さんは経師と呼ばれる職人で、襖の貼り替えや掛軸などの修復を美しく仕上げる技術を持つ。昨今、のり付けなどの作業を機械で行う企業が増えているというが手作業にこだわり、仕事に繊細さを追求する。地域に根差した経営を大切にしており、これまでにも保土ケ谷区内各地の中学校の職業体験を受け入れてきた。
今回、同店での職業体験に参加したのは西谷中の岩井陽哉さん(2年)と加藤翔さん(同)。2人は幼少期からものづくりが好きで、経師の仕事に興味を示したという。
当日は同店が事前に裏打ちした岩井さんと加藤さんの書作品を色紙に貼り付ける作業を指導。2人はカッターを使って書道用紙を色紙の大きさに合わせたり、のり付けの工程を平石社長と修さんに習った。「はけに均等にのりが付かない」と苦戦しながらも、岩井さんは「陽」、加藤さんは象形文字で「魚」と記した書を色紙に貼り付けた。
平石社長は「今は無駄だと思うことも後になって生かされることがある。時間に余裕がある学生のうちに、いろいろなことに興味や関心を持って勉強してほしい」と、2人にエールを送った。
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