バイオリニストで、権太坂小学校で行われた芸術鑑賞会で児童と共に合奏した 西田 けんたろうさん 保土ケ谷区在住 48歳
音楽で広がる輪に感謝
○…権太坂小で12月17日に行われた芸術鑑賞会に音楽家仲間と共に参加し、クリスマスソングなどを演奏。5年生の児童と一緒に「ルパン三世のテーマ」を合奏し、交流を図った。この日を迎えるまでにも同校を訪れて児童の合奏練習を指導しただけに、「子どもたちの成長を見届けることができてうれしい。こうした機会をいただけたことに感謝したい」と話す。
○…上菅田小、上菅田中の出身。小学生の6年間、近所のバイオリン教室に通っていたが、中学、高校はハンドボールに熱中。音楽とは疎遠になっていた。転機は大学入学後。ハードロックが当時流行していたこともあり、バンドサークルに入会してエレキベースを始めた。大学3年の時に二俣川の音楽スタジオでアルバイトを始め、社会人バンドに加入。スタジオ仲間からコントラバスを譲り受けてプロに師事した。パーティー会場などで演奏して報酬を得られるようになり、「プロの音楽家としての自覚」が芽生えたという。
○…20代半ばでバイオリンの練習を再開。コード譜が読め、アドリブでの演奏ができるという長所を活かして仕事の幅を広げた。メジャーアーティストのライブにもサポートで呼ばれるようになったが、10年以上のブランクがあり、演奏技術は未熟だったという。「ライブで場数を踏み、隙間時間に練習する。この繰り返しだった」
○…コロナ禍でライブの中止が相次いだ時期は、YouTube配信やリモートでのレコーディングを経験したが、「いまいち慣れなかった」ときっぱり。観客を目の前にして開催するライブの方が気持ちが入るという。「一緒に演奏しよう」と声を掛けてくれる仲間も多い。人とのつながりに感謝し、自身の音楽を高めていく。
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