桜台小学校や岩崎中学校の前を走る市道(通称・学園通り)で行われている交通規制に関し、違反車両が多い問題を受け、保土ケ谷警察署(福井隆署長)が取り締まりを強化している。通学路の安全確保のため、周知を含め、規制の徹底に力を入れていく方針だ。
学園通り沿いには、幼稚園や小・中・高等学校が隣接。通学路として多くの児童や生徒が利用するが、道幅が狭く車両の通行量が多いことから、地元でも「危険な通り」として知られている。
このため登校時間のピークとなる平日の午前8時から9時の1時間、許可車両以外を通行止めとする規制が敷かれている。対象となるのは「月見台」の交差点から「花見台交番前」交差点手前までの区間。
路線バスやゴミ収集車などの特別車両のほか、この区間を通行せざるを得ない通り沿いの住民などは、警察署への申請をした上で、許可車両として通行を認められている。
しかし最近は違反車両が増えてきたため、同署では対策を徹底。看板を設置するなどして規制の周知をはかるほか、取り締まりの強化を行っている。
取材中(7月17日)にも数分に1台のペースで車両が進入。反則切符を切る警察官の姿が頻繁に見られた。同署署員によると、違反者の半数以上が規制を知っていながらの進入。標識を見落とすなど、知らずに違反をする運転手は少ないという。
同署では「取り締まりは今後も継続し、違反車両を減らしていきたい」としている。また「規制はあくまで特別なもの。歩行者側も交通ルールを守った通行を心がけることが大切」と話していた。
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