和田町でコミュニティビジネスに携わるメンバーがこのほど、地産食品を活用した「和田菓子(わだがし)」を開発した。9月4日に行われるイベント会場での販売を皮切りに、今後も区内外でPR活動に取り組んでいく。
今回開発されたのは、「WANEY(ワニー)シフォン」「紅茶シフォン」「ほどじゃがパン」の3種類。すべて「和田菓子」シリーズとして、地元の食品を活用したものとなっている。
WANEYシフォンは、和田町の「昭和建設株式会社」が、社屋ビル屋上に養蜂場を設置して製造しているハチミツ「WANEY」を生地に練り込み。紅茶シフォンは、同じく和田町でフェアトレードの有機紅茶を販売している「ミトラティーハウス」の紅茶を練り込んでいる。
また「ほどじゃがパン」には、仏向町の農家で生産されている保土ケ谷区名物のジャガイモ「キタアカリ」を使用。大きくカットされたジャガイモをブラックペッパーなどで味付けしてパンの中に包みこみ、ジャガイモの食感をそのまま楽しめる形となっている。
仲間達が連携
開発に携わったのは、今年7月末に閉店したコミュニティカフェ「わっか」で活動してきたメンバー。店舗は閉店したが、メンバーは同店のコンセプトを引き継ぎ、現在、各所で手芸教室や各種講座を中心としたイベントを開催し、地域のコミュニティ活性に取り組んでいる。
こうした動きの中、同店の元店長で、イベントの企画・運営を行っている山崎真沙子さんが「和田町の名産を使った食品を会場で販売できれば」と考案。発売に向け、これまで試作を進めてきた。
メニューは星川在住の栄養士で、同店の1日オーナーなども務めていた中庄里梨さんが、栄養バランス等も考慮しながら開発。製造は、同店でパンの販売等を行っていた中区在住の村上孝博さんが担当した。
3種の「和田菓子」は、9月4日にメンバーらが昭和建設株式会社ビル内で開催する手作り小物レッスンイベントの会場で初めて販売。今後はこうしたイベントなどを通じ、定期的に販売できるよう検討を進めていく。
考案者の山崎さんは「ハチミツや紅茶の味を活かした商品で、生産者にも好評を頂いている。地元の皆さんにも、これを機にぜひ味わってもらえれば」と話し、来場を呼びかけている。
商品化の動き盛んに
2010年から採蜜を開始している「WANEY」に関しては、8月23日と24日に和田町商店街で開催された「地蔵まつり」でも、地元・横浜国立大学の学生が開発に協力し、ハチミツを使った韓国風おやき「ホットク」や沖縄のお菓子「サーターアンダギー」を販売。
地産食品を地元で広めようという動きが盛んになっている。
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