保土ケ谷区総合庁舎敷地に所在する横浜市消防本部が同敷地の一部を活用し整備するのにあたり、保土ケ谷消防署(宮代徹署長)が神戸町の市有地に移転することが明らかになった。来年6月の着工を目指している。
現消防署は1969年に竣工、建物の老朽化と配置部隊数や人員、資機材の増加により手狭になっているうえに、災害時の活動拠点となる地区本部や消防団本部を運営するスペースの不足が問題となっていた。
移転先は神戸町の保土ケ谷スポーツセンター東側の市有地で、来年4月から土壌汚染対応工事を行い、6月の着工予定。2019年度中の運用を目指している。建物は地上3階建、敷地面積1947・95平方メートル、床面積2650平方メートルと、広さは現在の約1・5倍となる。消防車の出入り口はビジネスパーク側の道路に面して配置される予定。消防局施設課では、「移転先は十分な幅員のある道路に接し、完成時には相鉄線の高架化工事も完了することから、出動しやすい場所」と説明する。
団と連携強化
新しい消防署には、消防団の装備品や資機材の倉庫、器具置場が設けられているほか、消防団本部運営室と、消防本部運営室を設置した。これは2013年12月に制定された「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」に基づくもので、東日本大震災教訓から全国からの緊急消防援助隊が到着するまでは、地元の消防や消防団の力が重要となり、さらに連携を強化することが求められている。宮代署長は「拠点を作ることで密に連携がとりやすくなる。職員団員一丸となって取り組みたい」と意気込む。
また屋上の訓練施設のほかに、現消防署にはない屋内の訓練室を3階に設けた。「新しい建物は、署員のモチベーションにも繋がる。区民の期待に応えていきたい」と宮代署長は話した。
保土ケ谷公会堂の改修工事に伴い、来年1月5日の出初式が保土ケ谷小学校で開催されることから、移転先の市有地では同日防災フェアも企画されている。
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