奈良・法隆寺の金堂焼失(1949年)を教訓に定められた全国文化財防火デー(1月26日)にあわせ、月見台の遍照寺(柴義彰住職)で25日、消防訓練が行われた。
遍照寺には鎌倉時代に作られ、1995年に市の指定有形文化財に指定された「彫刻・木造薬師如来坐像」がある。本堂裏手の雑木林から出火し、本堂に燃え移る可能性があるという想定で行われたこの日の訓練には消防職員と消防団員およそ20人が参加。有事の際、木造を運び出すことを想定し、白装束をまとった参加者が坐像の重さなどを調査し、高所にあるため、バランスに注意しながら本堂から搬出する必要があることなどを確認すると同時に、放水訓練などを行い、貴重な文化財を守る態勢づくりに注力する姿が見られた。
柴住職は「今回の訓練で、消防職員や消防団の方々に木造の重さを知ったいただくことができたことは安心につながる。とても有意義な訓練だった」と話した。
市内には国・県・市の指定文化財が86カ所あり、今回は同所のほかにも48カ所で訓練が実施されている。
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