中国南部やインドシナ半島など広く生息するタイワンリスが保土ケ谷区内でも頻繁にみられるようになってきた。
頭の先から尾の付け根までの長さ20cmほどで、尾の長さも20cm前後。樹木の種子や果実、花、葉などを食べるほか、昆虫やカタツムリなどを捕食する。横浜市環境創造局動物園課によると市南部を中心に、急激に数が増え、市内全域で生息が確認されているという。
ペットが逃げ出し野生化
日本国内では1930年以降ペットとして飼育されたものが逃げ出し、野生化していったという。50年以降県内でも姿が目撃されるようになり、2000年あたりから鎌倉市などで被害が報告されるようになった。
姿こそ可愛らしいが、家の戸袋などに棲みついたり、樹木や電線をかじる、農作物への被害、生態系への影響などが危惧され、05年、必要に応じて防除ができる「特定外来生物」に指定されているという。
電線かじるなど被害も
アライグマやハクビシンによる被害ほどではないが、横浜市内でも農作物被害や電線の引き込み線をかじるなどの被害が確認されている。同課は「野生動物には絶対に餌をあげないで」と呼び掛ける。また、「被害がないようであればそのまま見守っていて大丈夫」としたうえで、民有地で被害を与えるタイワンリスについては、鳥獣保護管理法に基づく捕獲許可証の交付や捕獲ワナの貸し出し、捕獲されたタイワンリスの回収処分などの対応を行っているという。
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