上菅田小学校と笹山小学校が統合し３年前の春、開校した「上菅田笹の丘小学校」（世古正樹校長）の新校舎が今秋、竣工するのを前に、同校６年生が７月13日、オンラインビデオ会議サービスＺｏｏｍで新たな学び舎を見学した。
上菅田笹の丘小学校は笹山小の児童数減少や両校の校舎の築年数の問題などから統合され誕生した。現在は旧笹山小で授業が行われ、旧上菅田小の跡地に新校舎の建設が進められている。
23年３月までの竣工をめざし工事が始まり、今年度からは新校舎での授業が予定されていたが、地盤改良工事の必要性が発生したため工期を延長。今年10月に竣工し、来年１月から新しい校舎に移ることになる。
新たな学び舎生中継で視聴
建築の魅力を伝え、建設に興味をもってもらうと同時に、新校舎に愛着をもってもらおうと企画されたこの日の「出前授業」では、設計担当者が建築模型などを用いながら、中庭を囲むように「ロの字型」に校舎を配したことや、廊下の壁面が大きくて絵や習字など児童の作品が掲示しやすいこと、桜の木を残したことなど「こだわりのポイント」を動画配信を通じて紹介。その後、実際の工事現場と中継がつなげれられ、校舎の中や体育館の様子を視聴した。
教室のモニターで年明けからの学び舎を見学した児童は、工事中の教室や廊下などが映し出されると身を乗り出すように見入った。卒業を控えた６年生がこの校舎で学ぶのは２カ月余りとなる。中には「楽しみだけど、すぐ卒業か」などと話す児童もいた。
担任教諭は「沢山の人たちが沢山の時間を使って建築してくれている。きれいな学校を大切に使っていきましょう」などと呼びかけていた。
新校舎は10月に完成した後、11月から12月にかけて植栽や引っ越し作業が行われ、１月から授業が行われる。
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