市立桜台小学校のPTAを主体とする吹奏楽クラブ「桜台小学校PTAバンド」が、9月2日(土)に保土ケ谷公会堂でサマーコンサートを開催する。
同バンドは2004年に当時の校長がPTA会員の交流手段のひとつとしてバンドの結成を提案したことがきっかけとなり産声を上げた。結成当初は主にPTA役員のほか、希望する児童が参加している特設器楽クラブの保護者らが参加。音楽経験は問わず、当時、PTAの一人であったプロの音楽家・藤川典子さんがレベルに合わせた編曲などを行い、「楽しむ」ことに主眼を置き活動を開始した。
地域力の創出にも
PTA活動では一般的に、同学年や同時期に在学している会員同士の「ヨコのつながり」は生まれるが、卒業した児童の保護者との「タテのつながり」はあまりない。しかしこのバンドでは子どもが小学校を卒業後も参加が認められているため、創成期のメンバーも数多く活動を継続している。
19年の歳月を経て地元での認知度が高まった「地域密着型の楽団」には現在、45人が参加。学区内の障害者施設や老人ホーム、自治会、老人会、地域イベントなどでの演奏活動を展開している。音楽を共通項とし、幅広い年代の地域住民が集うことで、地域力の創出にもつながっているという。
コロナ禍で4年振りの開催となる今回のコンサートは「旅はいつも音楽と一緒」をテーマに、「ミスターロンリー」や「世界の車窓から」「中央フリーウェイ」「銀河鉄道999」など、旅にまつわる楽曲を中心に演奏。さらに全校児童から募集したダンサーによる「キッズダンスコーナー」や現役教職員もステージに立つ予定だという。
コンサートは午後2時開演(1時30分開場)で入場無料。事前申込の必要などはなく、誰でも来場可能。問い合わせは同バンド広報担当・坂井さん【携帯電話】090・2209・3437へ。
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