西谷中学校のマーチングバンド部「Splash Hearts」がこのほど開催された「2023ジャパンカップ」に出場し中学生部門で優勝した。昨冬の「マーチングバンド全国大会」で金賞を獲得し、2年連続での全国金賞を目標に活動している同部にとって、現在の力量を推し量るには絶好の舞台での栄冠。目標とする「冬のマーチングバンド全国大会での連続金賞獲得」へ向け弾みをつけた格好だ。
今年度、同部の活動には1年生から3年生まで46人の生徒が参加している。中学入学後に楽器を手にした部員も多い。体育館が狭く、平日の練習では廊下や教室で基礎練習を積み重ね、隊形変更などを含めた全体練習は休日に限定される。決して恵まれているとは言い難い環境の中で全国の高みをめざしている。
ジャパンカップは目標への「通過点」
同校にとっては今シーズン初の競技会となったジャパンカップにはこの春、入部した1年生を含めた全46人のメンバーで出場。6分間の演技時間の中で、今年度取り組んでいる「悪魔」をテーマにした演奏を披露した。
「優勝」という好結果だったが、副部長を務める薄井心花さん(3年)は「みんな緊張していた。ラインや足が揃っていない点など、課題が見えた大会だった」とジャパンカップを振り返り、先を見据えた。
「Splash Hearts」は日本マーチングバンド協会が主催する冬の「マーチングバンド全国大会」で昨年度、金賞を獲得した。46人のメンバーがめざすのは冬の全国大会での連続金賞。ジャパンカップは大目標に向けた試金石となる大会だった。
「負けないで」で後輩の背を押す
現在の力を知るには絶好の場となるジャパンカップを控えた夏休み期間中には、校庭で通し練習を重ね、演奏・演技の質を高めた。部をまとめる須藤奏部長(3年)を中心に最上級生のメンバーが、後輩メンバーに積極的に声を掛け、厳しい練習を積む中、プレッシャーもあってか、1年生の中には涙を流す部員も。須藤部長は頑張っている人を後押しするときに流されることが多く、「応援歌」として定着しているZARDの名曲「負けないで」を大声で歌い励まし続けた。「46人が同じ方向を向くことが大切。1年生も大切なメンバー。笑顔にさせてあげたかった」と話す。
「まだまだ改善点はたくさんあるけれど、辛い練習を乗り越えてきた仲間ともっと上をめざしたい。本番はこれから」と10月から始まる県予選へ視線を向ける。関東大会を経て、大目標となる全国大会は12月に埼玉スーパーアリーナで開催される。
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