ドラフト1位でプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスに入団する 古謝 樹(こじゃ たつき)さん 保土ケ谷区出身 22歳
夢にも思わなかった未来
○…高校生の時、進路希望に書いたのは「ホテルマン」。幼い頃から野球一筋で過ごすも、プロ野球選手を夢見たことは一度もなかった。初めて意識したのは桐蔭横浜大学入学後、4年生になってから。大学日本代表に選出されたことで、ようやく「もしかしたら」との気持ちが芽生えた。迎えた秋のドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名。想像外の未来が開けた瞬間だった。「高校生の自分が聞いたら、絶対びっくりするでしょうね」と笑う。
○…3歳年上の兄の影響で野球を始め、気づけば投手に。岩崎中学でも目立った成績はなく、湘南学院高校に進学した当時、身長は170cmに届かず、体重は50kg。そんな、自称「チームで一番細い男」が活路を見出したのが投球フォームの改良。打者が打ちづらくなるよう、ボールの出所を体で隠した。高校2年時には腰の疲労骨折を抱えながら痛み止めを打ちマウンドへ。完投勝利を収めた。普段から感情を表に出すことは少ないが、胸に秘めた思いは熱い。
○…多忙な日々の中、憧れているのがソロキャンプ。「現役の間は無理だとしても、いつかのんびりキャンプがしてみたい」。今も時間があれば、キャンプ動画を眺めるのが趣味。食べるのは好きだがお酒は飲まず。大学近くの餃子店がお気に入りだとか。
○…ドラフトの際、掲げた言葉は「下克上」。自分は常にチームで一番下、その意識で行動してきた。「ドラ1であっても、プロでは新人。一歩ずつ上がっていきたい」。ドラフトで指名された同学年の選手からは、新人王や開幕一軍などの言葉が飛び交うが、意に介していない。「長く怪我無く、活躍し続ける選手になりたい」。笑顔で抱負を語った。
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