神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2024年3月28日 エリアトップへ

災害時トイレ 避難所備蓄に不安も 携帯型、1日で尽きる恐れ

社会

公開:2024年3月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

 能登半島地震では広範囲で断水が続き、水洗トイレが使えない避難所が多く出る深刻な事態となった。災害時のトイレ使用が関心事となる中、横浜市は避難所である地域防災拠点に携帯タイプなど、数種類のトイレを備蓄しているが、その数は想定避難者数との比較で多くなく、不安視する声も聞かれる。

 市の防災計画によると、最大震度7の「元禄型関東地震」が起きた場合、2012年時点の想定で、家の倒壊などで自宅に住めない人が生活する地域防災拠点(459カ所)に57万7千人が避難するとしている。

 この想定に基づき、拠点には洋式便器に取り付けて使うトイレパック5千個のほか、下水道管に直結して使うマンホールトイレが5基、くみ取り式仮設トイレ2基、簡易式トイレ便座6基を備蓄。災害トイレを管轄する市資源循環局によると、「不足に備え、倉庫などに予備を備蓄している」という。さらに、仮設トイレのレンタル業者やトイレパックメーカーと協定を結んでおり、備蓄品だけではない対応も考えている。

国指針 目標は3日分

 市が示す拠点マニュアルにはトイレの使用順位が示されている。建物内のトイレが使えない場合、仮設トイレが設置されるまではトイレパックを使用するとしている。

 内閣府が定める避難所のトイレに関するガイドラインでは、1人が1日5回使用すると仮定し、トイレパックのような携帯型トイレは3日分の備蓄を目標にしている。

 12年時の想定に基づく単純計算では、1拠点に1200人以上が避難することになる。この場合、一律配備の5千個のトイレパックだけでは1日分にも満たず、追加分やマンホールトイレ、仮設トイレ頼みとなる。

 ある区役所の防災担当者は「首都圏が被害を受ける地震だと、東日本大震災や能登半島地震で見られたような全国の自治体からの給水車やトイレの協力はすぐに期待できない」と話し、「地域防災拠点の訓練でもトイレに関する内容は少ない」と、実際の拠点運営では相当な混乱が生じるのではとの見方を示した。

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

宿場町の交流促進へ

宿場町の交流促進へ

地元の魅力を情報交換

9月5日

書で県美術展大賞を受賞

桜ケ丘在住片岡映子さん

書で県美術展大賞を受賞

県内外121点から入賞

9月5日

過去最多ペースを記録

過去最多ペースを記録

保土ケ谷区内の救急出場

8月29日

社会貢献団体が多様化

社会貢献団体が多様化

社団法人での設立進む

8月29日

サッカーで多文化共生

横浜FC

サッカーで多文化共生

外国籍選手、子どもと交流

8月22日

先行区の作成率 5割未満

横浜市避難行動計画

先行区の作成率 5割未満

対象者多く状況把握困難

8月22日

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 6月20日0:00更新

  • 6月13日0:00更新

  • 5月16日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook