保土ケ谷警察署の巡査部長で、「第19回世界剣道選手権大会」に出場する 高橋 萌子さん 川辺町勤務 30歳
「自分らしさ」を曲げない
○…イタリア・ミラノで7月4日から7日まで行われる大会には、各国の名だたる剣士が集う。そんな大舞台に4大会連続で臨み、団体戦のメンバーとして日の丸を背負う。「大学1年生で初めて出場した際、頼もしい先輩方が緊張をほぐしてくれた。今は自分がその役割を担う順番」と責任感をにじませ、若手剣士の精神的支柱となる。
○…新潟県出身。幼少期から水泳などの習い事を経験し、辞めなかったのが小学1年で始めた剣道だった。「相手との間合いの取り方や駆け引きなど、『一瞬』のスピードが鍵を握る競技に魅力を感じる」と剣道の醍醐味を語る。勝利に対して貪欲になったのは中学生の時。「『全国制覇』などの大きな夢を掲げる仲間たちに囲まれて刺激を受けた」と闘争心を燃やすようになった原点を振り返る。中学3年で出場した全国大会では個人戦で準優勝、団体戦で優勝。そして、インターハイでの優勝が世界へ羽ばたくきっかけになった。
○…モットーにする言葉は「決断」。親元を離れる寂しさを抱えながらも、剣道で高みを目指すために寮生活を選んだ高校入学前にさかのぼる。「何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。自分の意思で『決めて、断つ』という覚悟のもと、自分の行動に責任を持ちたい」と進路を決めた。試合では対戦相手の体格などにとらわれず、積極的に懐に深く入って攻める姿勢を曲げないという。
○…趣味はドライブと温泉巡り。「気持ちを切り替えるべく、剣道以外のことを考える時間も大切」とほほ笑む一方、「けがのリスクが少ない趣味を選んでいる」といい、真面目な性格はここでも健在だ。「心に迷いがあれば、技も結果も出ない」―。自らの剣道を突き詰めていく。
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