市立初音が丘小学校6年3組の児童が授業の中でキャンドルを作成し、11月17日(日)に行われる同小地域防災拠点の訓練で販売する。児童たちは「災害時にも役立つと思うのでぜひ買ってほしい」と話した。
6年3組の児童は国語や道徳の授業で、油が海に流れ出ると環境破壊になることを学習。児童は魚や海鳥のほかに海藻などに影響を与えてしまうことを知り、廃油を何かに作り替えることができないかと考えた。
そこで、廃油をキャンドルに替える取り組みを行っている市資源循環局栄事務所にインタビューを実施し、キャンドルの作り方を学んだ。児童は、近隣のコンビニエンスストアや飲食店を訪れて廃油を譲り受けて試作品を作成。その後、faro terraceの村岡名津子さんや日本キャンドル協会の金指琢也代表理事らに行った取材で、廃油を再利用したキャンドルは点灯時に油も一緒に蒸発してしまうため環境に良くないということが判明。パラフィンを混ぜるなどのアドバイスを受けたという。
リラックス効果も
再度作成したキャンドルには紫、青、黄、オレンジの顔料を入れ色を付けた。また、リラックス効果のあるグレープフルーツやカーネーションの香りを混ぜて約500個を完成させた。キャンドルは8から10gで、1個300円で販売する。
吉住萠花(ほのか)さん、須藤ミライくん、中島寛斗くんは「大きな地震が発生して停電になってしまっても、キャンドルがあれば明かりを灯せるからできると思う」「2種類の香りがあるので、寝る前に少し付けてリラックスするのもいいと思う」「1人でも多くの人に買ってもらえるように当日はPRしたい」と話した。
初音が丘小学校地域防災拠点運営委員会の渡邉啓一運営委員長は「最近、防災訓練に参加する人が少なくなっているのでみんなに参加してもらえるのはうれしい。キャンドルは防災用品として利用できるので、その良さをみんなで伝えてほしい」と思いを述べた。
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