耳の聞こえない人でも手話を使って習うことができる菓子教室「Atelier しゅわり」(帷子町1の41の3階)がこのほど1周年を迎えた。代表の長谷川幸恵さんは「お菓子作りを通して笑顔の輪を広げたい」と話す。
「聞こえない方を主人公にしたテレビドラマや、デフリンピックなどの影響で、健聴者の手話への注目と関心が高まっていると思います」
そう話す長谷川さんは「一方で、手話で対応できる企業や店舗はまだまだ少なく、やりたいことが健聴者と同じように自由にできないなど、聞こえない方の取り巻く環境はまったく変化がないのが現状」と嘆く。
幼少期によく母親が手作りするクッキーやクレープを食べていたことから、自身も家族の誕生日ケーキ作りを担当するなど菓子づくりの環境が身近にあった。製菓の専門学校を卒業後にパティシエとして働いた経験を持ち、耳が聞こえない叔母とコミュニケーションを取りたいと思い、手話教室を受講した。ある時「手話で料理を教えてくれる人がいたらな」とこぼした叔母の一言がきっかけとなり、「聞こえない方にもお菓子でつながる最高の笑顔を届けたい」と考えるようになったという。
開業資金の一部をクラウドファンディングを活用して集め、昨年10月に「Atelier しゅわり」をオープンさせた。
現在は、道具の使い方から材料の知識などが学べる初級コースと、シュークリームやロールケーキなどを作る中級コースの菓子教室を開催。オンラインも活用しながら30代から90代の生徒に指導しており、好評を博しているという。
長谷川さんは「手作りのお菓子の美味しさと、それを食べた人の笑顔、人と人とのつながりを大切にしていきたい。3年後にはカフェとお菓子作り教室を併設する2店舗目をオープンさせたい」と、今後の夢について熱く語った。
通販のほか、店頭で菓子の販売も行っている(午前10時から午後7時/不定休)。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>