第46回衆議院総選挙の投開票が12月16日に行われた。県内最多となる6人が立候補した神奈川3区(鶴見区・神奈川区)は、8万5451票を獲得した小此木八郎氏(自民・元)が、6期目の当選を果たした。投票率は前回を7・63ポイント下回る57・45%だった。
神奈川3区は、多党化した今回の選挙を象徴するように、自民、維新、民主、みんな、未来、共産が候補者を立てる激戦区となっていた。第三極同士などが票を奪い合う展開の中、小此木氏が5期を務めた実績と自民党の地元市議・県議計6人という盤石な地盤で他候補を圧倒した。
地域で地道に活動
「(前回落選から)3年3カ月、色んなことが思い出される。皆さんのひと言ひと言が心に染みた」。そう振り返る小此木氏はこの間、地元の声を聞こうと鶴見・神奈川両区の祭りや行事に積極的に顔を出した。
地域のつながりを重視した今回は、地元回りに注力。支持者らと直接顔を合わせ、保守層への浸透を図ってきた。
今後について小此木氏は、「景気回復や教育改革など、訴えてきたことを新しい体制の中で一歩一歩取り組みたい」と抱負を語った。その一方で、投票率が下がったことを受け、「遊説中、どこの政党に入れていいかわからないという声もあった。政策も第一だが、人間として政治家として、(政治の)信頼を回復する活動も大事になる」と返り咲く国政に気を引き締めていた。
票奪い合い他党及ばず
公示約2週間前に立候補した高橋真由美氏(維新・新)は、既成政党にない第三極としてアピールしたが、票を集めきれず次点に終わった。
前回比例復活し、15区からの国替えで立候補した勝又恒一郎氏(民主・前)は、野田政権維持を訴えたが届かなかった。
「脱しがらみ」を前面に出して選挙戦を展開した毛呂武史氏(みんな・新)は、第三極として維新と浮動票を奪い合う結果となった。
2期目を目ざした岡本英子氏(未来・前)は、民主党を離党し国民の生活が第一から未来に合流。「卒原発」などを訴えたが及ばなかった。また、「原発ゼロ」などを訴えた本橋佳世氏(共産・新)は支持拡大できなかった。高橋、勝又、毛呂、岡本の4氏は重複した比例南関東ブロックでの議席獲得もならなかった。
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