意見広告・議会報告
県議会活動報告 KANAGAWA 神奈川県議会議員 公明党 鈴木 ひでし
過去最悪の「振り込め」を防ぐ
神奈川県警察が先日、県内における昨年1年間の振り込め詐欺(オレオレ詐欺・架空請求詐欺・融資保証金詐欺・還付金詐欺)認知状況を発表しました。
発表によると、被害額は約42億3200万円(昨年比+約1億900万円)にのぼり、過去最悪を更新したことがわかりました。件数は1392件(昨年比+52件)で、最悪だった2008年の1988件に次ぐものとなりました。
鶴見区をみてみると、被害額は約1億9600万円(昨年比1億3千万円増)で件数は65件。県内では、被害額がワースト2位、件数がワースト1位という残念な結果となりました。
被害者は60代以上、特に女性が最も多くなっています。高齢者の心の隙間を狙い、皆さんが汗水を流して手に入れた財産をだまし取る詐欺行為は、断じて許されない最低の行為です。
県警察に提案
そんな中、一向に被害の減らない振り込め詐欺被害を前に、私は昨年末、県議会常任委員会で県警察に対し「振り込め詐欺抑止対策」について質問をしました。
県警察からは振り込め詐欺が減らない理由や現在行っている対策などについて答弁をいただきましたが、中でも、被害防止に大きな効果が期待できるのは犯人からの電話を受けないように「留守番電話」にすることだということでした。
しかし、高齢者にとって留守番電話というのは、その設定や解除といった操作が面倒であるなど、浸透していないのが現状ではないでしょうか。
そこで私は、犯人からの電話を受けた際、その場ですぐ冷静になって、『詐欺ではないだろうか』と気づくことが出来るワンアクションがあれば、振り込め詐欺の被害を大きく減らすことができるのではないかと提案しました。
手形ポップ作成
県警察では、その提案を受け、このたびポップアップ式振り込め詐欺被害防止啓発物品「手形ポップ」を考案しました。
これは、受話器の下の電話機本体に貼るもので、受話器をとると、「その親心にイエローカード」などと注意喚起の文字が書かれた手形が起き上がる仕組みです。話し始める前や話中に、目の前に注意の言葉があることで、「振り込め詐欺」を思い起こすができ、被害防止につなげることを狙いとしています。
完成した「手形ポップ」は2月1日から、モデル地区に指定された区内仲通354世帯、横須賀市330世帯、大和市274世帯に配布され、効果検証を4月30日まで実施しています。
孫や息子を心配する親心に付け入る振り込め詐欺という犯罪は、絶対に許してはいけません。この検証が効果を発揮し、全国の振り込め詐欺の防止に役立つことを願うのみです。
現在開会中の神奈川県議会第1回定例会の中で、あす2月20日、代表質問に立ちます。この模様は、3月11日(水)午後7時20分ごろから、テレビ神奈川(地上デジタル3ch)でも放映予定です。ぜひご覧ください。
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