第18回統一地方選挙の横浜市議会議員選挙と神奈川県議会議員選挙の投開票が4月12日に行われた。鶴見区では、6議席を9人で争った市議選で、尾崎太氏(公明)が2期連続のトップ当選。定数3議席に6人が立候補した県議選では、新人の川崎修平氏(自民)が2番手に8千票差以上をつけ圧勝した。
尾崎氏2期連続トップ
現職6人に対し、前回議席を失った民主からの2人と、県会現職から鞍替えした無所属新人が立ち向かう構図となった市議選。トップで通過したのは、前回から2期連続となった尾崎氏だった。午後11時半ごろ、当選確実の報に触れた尾崎氏は「政治家としてのモラルが問われている今、実績を残すことで恩返ししていきたい」とあいさつ。「中学校昼食の実現や子育て支援、防災教育などの政策を進める」と抱負を語った。
7期25年の実績を訴えた山田一海氏(自民)は、しっかりと保守層を固め8期目。前回最後の一議席に滑り込んだ古谷靖彦氏(共産)は躍進し、再選を決めた。6期目に臨んだ井上桜氏(無所属)も盤石な戦いで当選。党市連の副幹事長を務める渡邊忠則氏(自民)も支持をまとめ、1万票を超えた。解党したみんなの党から結い、維新へと移った有村俊彦氏も票をまとめきり、現職の議席を守った。
県から鞍替えで臨んだ加藤正法氏(無所属)は支持を拡大できず次点に留まった。2人を擁立した民主は、新人の沢村裕美氏と、返り咲きを狙った元職の谷地伸次氏がともに倒れ、民主議席奪還はならなかった。
川崎氏が圧勝
昨年に自民議員が途中辞職、現職だった加藤氏が市に鞍替えと、定数3で現職が一人のみとなった県議選。長年、小此木八郎衆議院議員の秘書を務めた新人の川崎氏が、2万7千票を超え、圧勝した。初挑戦となった川崎氏は「不安もたくさんあったが、みなさんが支えてくれた」と、涙ぐみながらあいさつ。「結果におごることなく、期待に応えられるよう、県政に区民の声を届けていく」と決意を述べた。
唯一の現職となった鈴木秀志氏(公明)は、これまでの実績を訴えつつ、着実に票を固めて4期目の当選。最後の一枠は、今回県内でも躍進した共産党の木佐木忠晶氏が支持を拡大し勝ち取った。
前回の雪辱を図った檜垣明宏氏(民主)は及ばず次点。新人として挑んだ杉山達也氏(維新)は支持を集つめきれず、湊裕二氏(無所属)も届かなかった。
投票率3割台に
区内投票率は市、県とも3割台となった。市議選は39・79%で前回から4・63ポイント減。県議選も39・66%で4・77ポイント下げ、昨年末の衆院選に続き、地方選でも「政治離れ」が進んでいることを裏付ける形となった。
黒岩氏、鶴見で6万票
同日行われた神奈川県知事選は、現職の黒岩祐治氏(無所属)が、岡本一氏(共産)との一騎打ちを制し再選を果たした。黒岩氏は219万5764票を集め、うち鶴見区は、6万3033票だった。知事選の投票率は、39・67%(前回比4・77ポイント減)だった。
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