東寺尾の松蔭寺(川上敬之住職=人物風土記で紹介)が所有する銅造如来坐像(伝阿弥陀如来像)が、このほど横浜市の文化財に指定された。
横浜市は、1987年に横浜市文化財保護条例を制定し、重要な価値を持つ市内の文化財や史跡などを指定・登録している。
銅造如来坐像は、高さ25・3cmの飛鳥時代後期の金銅仏。仏像彫刻としては市内最古で、関東地方でも希少な作例。もともとは松蔭寺が管理していた神奈川区の八幡宮に祀られていたが、明治期の神仏分離で同寺へ移された。「当時は天皇の権威を高めるため、壊された仏像もあったが、苦難を乗り越えた」と同寺の川上敬吾閑栖は話す。
現在は東京国立博物館へ寄託され、寺内で見ることはできない。川上住職は、「地元で知る人は少ない。実は鶴見にあったと知ってもらえたら」と話している。
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