周辺住民らで組織される神奈川県立鶴見養護学校=駒岡=(藤本武校長・全校児童生徒242人)の学校後援会(上原良廣会長)が、設立から10周年を迎えた。6月23日には、校内で記念式典が開かれ、後援会から記念のクリアファイル1千部を寄贈。4台あるスクールバスへのラッピングも贈られた。上原会長は「これからも子どもたちの喜ぶ顔を作っていきたい」と話す。
同校後援会は、2007年3月に設立。きっかけは、駒岡の常倫寺住職で同校評議員だった上原会長のもとに届いた先代校長からの相談だった。
上原会長は、「もっと開かれた学校にしたい」という前校長の思いを受け、地域でつくる後援会組織を提案。駒岡地区連合会の小山和雄会長ら、自治会・町内会に相談したところ、「良い話だ」と了承を得て発足にいたった。
県教育委員会によると、現在、県立特別支援学校の本校全28校中、後援会が組織されているのは5校のみで、鶴見養護は2番目に古いという。
ペンキ塗り替えも
当初から100人を超えていた会員は、現在130人ほど。この10年、さまざまな活動で学校を支えてきた。
2010年度に学校が30周年を迎えた際の時計やボールペン、防災用にランタンや簡易トイレといった物品の寄贈・購入のほか、学校施設のペンキを塗り替える手伝いにいたるまで、多岐にわたる。
同校は「地域の方々がほかの小中学校などと同じように気にかけてくれる」とし、後援会の尽力により、駒岡小学校との交流も続いているとした。
藤本校長は、「どこの学校でも開かれた学校を目ざしているが、(鶴見養護が)実現できているのは、地域のおかげ」と謝意を示す。
バスのラッピング寄贈
今回、設立10周年を記念し、後援会は、昨年誕生した同校公式キャラクターの鶴の妖精さん(愛称=つるにょん)をモチーフにしたラッピングバス用の装飾と、クリアファイルを用意。23日の贈呈式で、児童によるラッピングのデモンストレーションなどがあった。
スクールバスのラッピングは、運行を受託している臨港バスなどの協力のもと行われ、両サイドと後ろ側に計3体のキャラクターを貼り付けるという。
同校は「4コースあり、それぞれバスの色を分けているが、キャラクターを見て、自分の乗るバスだと認識したり、愛着が出ると思う」と話した。
変わらず支援を
「学校に入ると、普通の学校とは違う。でもそれが特色」と上原会長。昨年7月、相模原市の知的障害者施設で起こった事件などもある中で、「理解者を増やすことは、後援会の使命」とし、今後も変わらず支援することを誓っていた。
後援会役員に対し、7月1日、県教委から感謝状が贈られる予定となっている。
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