在任5年、初代区長に次ぐ歴代2番目の長さとなった征矢雅和・第35代鶴見区長が、3月31日に定年を迎え、退任する。地域に最も近い、行政の長としての5年について話を聞いた。(聞き手=本紙鶴区編集室・浜田貴也)
―5年間の感想を。
「楽しい5年間を過ごさせて頂いた。就任前、祭りが盛んだと聞いていて、活気があるという印象だった。実際に着任して、思っていたよりも地域のイベントにかける皆さんの思いが熱いと感じた。想像通りというか、想像を超えていました」
―特に印象に残っていることは。
「やはり昨年の区制90周年。一年通して区全体が盛り上がったかなと思う。記念すべき年に区長として居られたのはよかった。集大成として、『これは失敗できないぞ』という思いもありました」
―区民のイメージは。
「みんなで助け合って、一つのことを作り上げる。ある目標に向かって協力してくれる素晴らしさは、すごいと感じる」
―鶴見の魅力は。
「鶴見神社や潮田神社などのお祭りは印象に残る。場所によって雰囲気が変わり、色々な顔を持っているのも魅力。
緑がないというイメージだったが、農作物がたくさんあることも知った。農業も工業も盛ん、ありとあらゆるメニューがそろう区」
―心残りは。
「神奈川東部方面線相鉄・JR直通線の鶴見駅停車。私がいる間に確定したかった。先日もJR本社に要望書を提出したが、引き続きJR、横浜市にも伝え、実現に結びつけてほしい」
―未来の可能性は。
「京浜臨海部は、みなとみらいに匹敵するエリアだと思う。今は工業や調査・研究だけだが、エンターテイメントのようなものも含め、可能性を秘めた土地。
また、總持寺、旧東海道、キリンビールや森永製菓、日産といった工場などのスポットと、沖縄や南米などの多文化の特徴もある。海外からも含めて集客できるポテンシャルがある」
―最後のメッセージを。
「90周年への支援に感謝。100周年もすぐ来る。区もまちづくりを進めるが、地域の皆さんあっての鶴見区。さらなる発展のために、一緒にがんばってもらえたら。引き続きのご支援ご協力をお願いしたい。5年間ありがとうございました」
後任は森健二氏
市の発表によると、4月1日付で新鶴見区長に就任するのは、市政策局秘書部長の森健二氏に決まった。
森氏は元鶴見区区政推進課長として、区制80周年時の運営などを経験。その後、経済観光局や文化観光局などを経て現職。区長職は初めてとなる。
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