横浜市はこのほど、2065年までの市内18区別将来人口推計を発表し、鶴見区の人口のピークは市内で最も遅い42年となることがわかった。市内にはすでに人口減少が始まっている区もあるが、鶴見区は今後24年間上昇。ピーク時の人口は31万人となっている。
推計は、2015年に実施された国勢調査を基準に、過去の傾向を踏まえて市が算出した。
横浜市全体の人口ピークは2019年で373万人。65歳以上の人が占める割合の高齢化率は、ピーク時で24・8%、65年には35・6%となり、2・8人に1人という計算となる。
高齢化3割超も若い区
市の推計によると、鶴見区の人口は今後も緩やかに増加を続け、2020年〜25年の間に30万人を突破。42年のピークは、港北区の36―37年、西区の41年を抜き市内トップとなる。
2015年時点で20・5%と18区中5番目に低い高齢化率は、40年に27・5%で最も低くなる。31・5%となる65年時点でも市内では最も若いが、3・2人に1人が高齢者となる。また、0〜14歳人口は減少するものの、65年時点では12%と市内で最も高い数字。
転入者増は継続
背景にあるのは、数年前から続く宅地開発だ。鶴見区は都心への交通アクセスの良さから、転入者が増加傾向にある。
区の同推計では、出生数と死亡数からなる自然増減は、20年から死亡数が上回り、その後は拡大する。一方の転入と転出からなる社会増減については、37年まで毎年1千人以上増加。65年時点でも400人台と減少に転じておらず、増え続けることが予想されている。
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