現在の生麦で、大名行列に立ち入った英国人4人を薩摩藩士が殺傷し、のちの開国に大きな影響を与えたとして知られる生麦事件。1862年の発生から156年目を迎えた8月21日、キリンビール横浜工場の入口横に建つ事件碑前で、有志の地元住民らによる「156年追悼祭」が行われた。
追悼祭は周辺6町会の有志から成る「生麦事件碑顕彰会」(八木下勝之会長)が主催。同会は、100年祭をきっかけに結成以来、碑を守り、追悼祭を続けている。
絶やせぬ伝統
当日は同会会員のほか、住民ら約30人が参列。1883年に碑を建立した、元鶴見区戸長・黒川荘三氏の玄孫にあたる麻生重仁さんも、福岡県から駆けつけた。
参列者は、杉山神社の宮司によるお祓いのあと、事件碑に玉串を捧げた。
八木下会長は、「開国、明治維新の原動力になった事件だが、生麦にとっても、絶やしてはいけない歴史と伝統の一つ。次世代のために、しっかりと守っていく」と話した。
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