(PR)
探究の時間ってなあに? 【1】 聖ヨゼフ学園小 失敗に学び“自由”考える 三ツ池公園で校外学習
聖ヨゼフ学園小学校で行われている探究の時間。「自分で考える力」を養うため、教師が答えを掲げるのではなく、児童自らが答えを導き出す。国際的な教育プログラムを実施するバカロレア認定校ならではの学習法だ。そんな同校の授業に潜入し、シリーズで紹介する。
4年生70人は5月15日、三ツ池公園で校外学習を行った。「互いの自由は責任と規律によって守られる」をテーマとし、当日与えられた3時間程の自由時間をどうするか、班に分かれて企画。時間の制約や公共マナーを考え、準備から当日の運営までを自分たちで行った。やりたいことを通す難しさを感じながらも、ちゃんばら、どろけいなどの予定を立てた。
見守りながら導く
ある班は、分担不足で教室で保管してあった遊びに必要な道具を誰も持って行かず実施できなかった。代わりに違う遊びを考え、臨機応変に対応した。一方、鬼ごっこを企画した班は、範囲を決めなかったために鬼が見つけられず、想定通りの遊び方ができなかった。活動を終え、児童らは「責任を果たさないと自由は減ることを知った」「自由は好き勝手やるのではなく最低限ルールを守って得られるもの」などと振り返り、失敗から学んだ部分は大きいが、楽しかったという感想が一番多かった。
教師の役割は教えることではなく、導くこと。4年生担任の秋吉梨恵子教諭は「大人の手が入って上手くいくよりもまずは見守り、やってみて気付いてほしい。手をかけすぎないという不親切が後に親切に繋がることもある。失敗を次に活かしてほしい」と話した。
■聖ヨゼフ学園小学校(東寺尾北台11の1)【電話】581・8808
|
|
|
|
|
|