神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2020年1月9日 エリアトップへ

江ヶ崎八幡神社 名工最古の狛犬が復活 世話人の思い、形に

文化

公開:2020年1月9日

  • LINE
  • hatena
修理された阿形(右)と吽形
修理された阿形(右)と吽形

 傷だらけだった江ヶ崎八幡神社の狛犬が職人の手で修復され、このほど元気な姿で戻ってきた。

 狛犬は、1788年、鶴見村出身で、高い芸術性から横浜の名工と呼ばれた飯嶋吉六によって作られた。飯嶋吉六は江戸時代から11代に渡って受け継がれた石工集団の親方の名称。150以上あるとされる吉六の作品の中でも、同神社のものが現存する最古の狛犬とされる。

 災害やいたずらなどで足や台座が壊れ、痛々しい姿になっていた狛犬。同神社の世話人らが、修復に向けて尽力。偶然にも、飯嶋吉六の作品に魅了され、境内で模刻(もこく)をしていた石の彫刻家・高家理さんと出会い、修復が実現した。

 大きく修理されたのは、口の空いた阿形(あぎょう)の台座と、口を結んだ吽形(うんぎょう)の前肢。失われた部分を粘土で創り出し、石膏で型取り。それをもとに、石を切り出して彫刻し、接着するという根気のいる難しい作業だった。福島の工房で、約1年3カ月という時間をかけて完成に至った。

「生きている」

 「新しいものに取り換えてしまえば安く済むし、手間もかからない。だけどそれはしたくなかった。世話人みんな同じ気持ちだよ」。狛犬を置いた願主(がんしゅ)の子孫である鴨志田潔さんは話す。

 高家さんは「良い彫刻は、針を刺したら血が噴き出るような、まるで生きているリアルさがある。それをこの狛犬には感じた」とし、黒川治宣総代は「この狛犬は、この地域の文化財といってもいいもの。節目の年に、歴史的価値の分かる人の手で丁寧に直してもらえて本当にありがたい」と感謝を述べた。

鶴見区版のローカルニュース最新6

J1昇格を区長に報告

横浜FC

J1昇格を区長に報告

区民DAYの応援にも感謝

11月21日

「やさしい日本語」版を発行

つるみままっぷ

「やさしい日本語」版を発行

外国にゆかりのある人向けに

11月21日

美術家協会の作品展

美術家協会の作品展

21日からサルビアホールで

11月21日

寺尾第二地区で地域清掃

寺尾第二地区で地域清掃

上の宮中生徒の発案で70人が参加

11月21日

いじめ認知件数 最多に

市内公立小中学校

いじめ認知件数 最多に

市調査で3年連続増

11月21日

沖縄を楽しむ芸能祭

沖縄を楽しむ芸能祭

24日におきつる会館で

11月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook