鶴見小学校6年3組の児童らが考案した「国際うんめぇ〜弁当」が、きょう12日から障害福祉サービス事業所ふれんど2号店=鶴見中央4の32の6=のレギュラーメニューとして販売される。外国人の多い鶴見の特色を生かし、様々な国の料理の魅力を詰め込んだ力作だ。
取組は、キャリア教育を促すための市の取組「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環。鶴見に外国人や沖縄の人が多いことを学び、外国人へ道案内をして喜んでもらえた経験などから、国籍や出身関係なく町に住む人たちともっとつながりたいと感じた児童ら。言葉の違い関係なく、料理なら交流できると「食」をテーマに設定。公立はこだて未来大学教授の助言を受けながら、外国の料理を詰め込んだ国際弁当を作り、外国の料理の魅力を発信することに決めた。
外国料理店を取材
区内の韓国、沖縄、タイ料理店などに訪問してレシピを教わり、これまで7品目の試作品を作成。弁当販売等の障害福祉サービス事業所を運営する(一社)ふれんどに力を借りながら弁当作りを進めてきた。メニュー決めから、料理の味の調整、販売する容器の選定まで児童らの意見を反映させた。
鶴見らしい2種
弁当は、ガパオライス弁当と沖縄焼きそば弁当の二種類。児童らが思う「美味しい」を集めた力作だ。前者は、タイ料理店「パサタイ」から学んだガパオライスとタイ風卵焼きのほか、切り干し大根中華サラダ、チリコンカンなど、様々な国の魅力が楽しめる弁当に仕上げた。卵焼きにケチャップをつけたのは児童らのこだわりだ。
後者は、沖縄料理店「ななまかい」で教わったレシピを参考にしたケチャップ焼きそばや沖縄風のチヂミであるひらやちーを入れ、沖縄らしさを盛り込んだ。容器はベンチなどでも膝に置いて食べやすいよう横長に設定した。
自分のルーツ知る
取組を始めてから関心を持ち、祖母が韓国人だったなど、自身のルーツを初めて知った児童もいた。児童らは「色々な人に食べてもらって、外国や沖縄の魅力が伝わるといい」とした。
弁当は、税込み500円。当初、区役所ロビーなどで児童らによる販売が予定されていたが、コロナウイルス感染拡大の影響で休校になったため、まずはふれんど2号店のみとなった。卒業後に有志の児童らでの販売を予定している。1日50食限定。問い合わせはふれんど1号店【電話】045・572・5565。
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