横浜市教育委員会は、5月27日、今年度に矢向小学校(工藤雅彦校長/児童数951人)の校舎建て替えの基本構想を策定すると発表した。校舎の古さなどが理由で、2021年度に基本計画が策定、26年度に建て替え校舎が竣工する予定だ。
横浜市は、1981年度以前に建設した学校施設を対象に、3年前から建て替え事業を実施。平均築年数などを総合的に勘案して、今年度は市内6校を選定した。
基準の20年越え
矢向小学校は44年に国民学校として開校した。
校庭を5つの校舎が囲む作り。職員室のある1棟が一番古く、建て替えの基準とされる年数より20年近く古い、63年に鉄筋コンクリートで建設された。当時は1棟以外木造の作りだった。
10年ほど後に、現在の2棟が建ち、3棟、4棟と続いた。それでも校舎が足りず、校庭にプレハブ校舎が並んでいた時期もあったという。一番新しい5棟は83年に完成。体育館は2011年に新しくなっている。
今年度中に住民らと調整を行いながら基本構想を立て、来年度に基本計画を策定。23年度に工事を着手し、26年度に竣工する予定だ。
工藤校長は「プレハブなど、我慢の時期も必要になるかもしれないが、安全面などからも必要なこと。地域の方々と話し合いながら計画を進めていきたい」と話した。
地域に根ざした学校
矢向小は、住民らの防災訓練や盆踊りなどの会場であり、地域に根ざした場所だ。矢向地区連合町内会の菊仁会長は「地域にはなくてはならない学校」と重要性を語り、「寂しい気持ちもあるが、更に立派になることは嬉しい」とした。
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