振り込め詐欺の被害を防止しようと、鶴見警察署や郵便局ら関係団体が協力し、このほど鶴見総合高生のイラストを活用した啓発デザイン付きハガキとポスターを作成した。ハガキは8月中に区内1万3千世帯に配布されており、ポスターは今後3百枚が区内のコンビニや金融機関に掲示される。
取組は7年前から行われているもので、ハガキとポスターは企業の協賛により制作。開始当初の4社から徐々に増え、今年は21社が協力した。
気持ちを絵に込め
デザインは、鶴見郵便局が主催した「振込め詐欺未然防止デザインコンクール」のハガキ部門で受賞した同校の小笠原百華さん、寺園彩陽さん、ポスター部門で受賞した藤王成美さんの作品を活用した。
スマートフォンを使って描いたという小笠原さんと寺園さん。小笠原さんは、犯人が電話をしてくる状況を表現。不安な気持ちを背景の紫などで表し「家族に相談しよう」という文面で訴えた。祖母が近所に住むという寺園さんは「被害にあわないで」という気持ちを、明るい色を使って目立つような絵に込めた。振り込め詐欺を止める警察署員と被害にあいそうな高齢者をタブレットで描いた藤王さんは「人がいると目を引く心理を活用した。止まれの意味を込めた手の描き方にもこだわった」とした。郵便局と鶴見警察署は「生徒の絵を見て一件でも被害を減らすことができれば」と話す。
すでに1億円超
鶴見警察署によると、今年1月1日から8月26 日現在の速報値でオレオレや還付金などの特殊詐欺の被害件数は49件。被害額は約1億230万円に上る。前年同期比では12件、約5240万円減。同署はコロナウイルスの影響で対面を拒否することなどが影響しているのではと推測する。
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