鶴見川漕艇場=元宮=にあるナックルフォアと呼ばれる4人漕ぎの艇2杯が新しくなり、9月1日、進水式が行われた。同漕艇場でボート競技の普及のため、教室や大会などを開くNPO法人横浜市ボート協会が主催し、同漕艇場が協力。
同漕艇場は、神奈川県漕艇場などで、レースでは使えなくなった艇などを使用しており、今回新艇が入るのは初めて。
横浜市は管轄するスポーツ施設の整備などを順番に行っており、今回、地域の人が広く利用する生涯スポーツ施設として新艇2杯の整備に至った。艇の老朽化や艇の種類が複数あると大会で不公平感があることなどから、6年ほど前からボート協会が依頼していたことも背景にあった。
より漕ぎやすく
同漕艇場は若者や高齢者までが漕艇を楽しむ施設。ボートは1人乗りから8人乗りまで30台以上を保持しているが、そのほとんどが中古だった。
艇の老朽化が進むと、浸水やひび割れなどの問題が発生するほか、漕ぐ際にも重くなる。また、艇には木製とカーボン製の2種類があり、大会時にも艇の作りが異なると不公平感があるため、ボート協会が漕ぎやすいカーボン艇を要望しており、今年3月に2杯が新しくなった。
進水式とは、新しい船が出航する際にお祝いとして行われる儀式のこと。船首、船尾にお酒をかけてお祓いをした後、くす玉を割るなど、盛大に行われた。ボート協会の弓場常正会長は「やっぱり新しい艇は気持ちがいい」と話した。
2人以上も解禁
同漕艇場はコロナウイルスの影響で4、5月を休館とした。6月から1人漕ぎ限定で再開し、9月からはフェイスシールドを着用するなど感染対策を徹底しながら2人漕ぎ以上を解禁した。ボート協会の会員は「ボートは団体競技。やっぱり1人漕ぎよりも皆で乗りたかったので嬉しい」と笑顔を見せた。
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