横浜市交通安全功労者表彰を受けた池田内燃機工業(株)の代表取締役社長 池田 進さん 寺谷在住 56歳
先代の思いを継いで
○…交通マナー向上のために活動する安全運転管理者会の理事を務め、このほど市の交通安全功労者として表彰を受けた。「創業者である先代の生誕110年の記念の年にこんな賞を頂けて光栄」。20台ほどの車両を保有する自社では、ドライブレコーダーや、毎日の点検を徹底してきた。「スクールゾーンで子どもたちも多い場所。当たり前のことを当たり前にやってきた」
○…池田内燃機工業(株)は、創業70年を超える建設機械整備の老舗企業。自身は北陸出身で家具屋の次男として生まれた。鉄鋼商社に勤めるも、縁あって跡継ぎのいなかった先代の血筋の早千子さんと結婚。妻とともに養子となった。「姓を変えることに抵抗はなく、新たな人生の始まりという気持ちでいっぱいだった」。20代から2代目として取引会社の社長と対等に渡り歩き、朝早くから夜遅くまでがむしゃらに働いた。子どもが通っていた豊岡小のPTAを務めていた縁で地域との関わりを持ち、同管理社会など様々な社会貢献団体に所属した。
○…趣味はゴルフとトレーニング、そして神社巡り。社内には交通安全祈願を願ったお札がずらりと並ぶ。妻と長女、長男の4人家族。長男は、3代目として大手建設機械メーカーで修行中だ。辛い時の支えになったのは妻の存在。「本当に芯の強い人」と微笑む笑顔は優しい。
○…先代は日本で初めてディーゼルエンジンを開発した技術者の一人。「厳しいが確かな技術力と先見の明があって」と言葉の節々に敬意がにじむ。そんな先代から感じていた地域貢献への思い。「忙しく力を入れられなかった分、自分がという使命感があった」。その気持ちは今後も変わらない。創業者の思いを受け継いでいく。
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