全国規模の賞を受賞した串焼き居酒屋楽匠=鶴見中央=のオーナー 山崎 匠さん 潮田町在住 41歳
鶴見で楽しさをつくる
○…全国のオーナーシェフが絶品グルメを選ぶグランドキュイジーヌで金賞を受賞した。「こうやって評価されるのは、純粋に嬉しい」。地域での活動も幅広く、昨年はコロナ禍で生活の苦しい一人親家庭へ支援弁当を提供。今年5月には鶴見駅東口の駅前広場で開かれたテイクアウト企画・まんぷくキッチンの主要メンバーとしても奔走する。「待っているだけじゃなくて表に出ていかないと」
○…潮田小、潮田中と通った鶴見っ子。幼い頃は、近所のプラモデル屋で開かれていたミニ四駆のレースに夢中になった。「店主自身が楽しそうで」。その頃から漠然と店をやりたいと思った。当時の鶴見の駅ビル・カミンのお好み焼き屋でバイトしながら専門で経営を学び、区内外に飲食店を展開する会社へ就職。5年働いた後、佃野町で独立した。「大変だったけど、地元の友人が来てくれたりして」。楽匠は16年間、鶴見で愛されている。屋号は「楽しいをつくる」という意味。「時間制限など設けず、来てくれたお客さんに満足してもらうことを第一に考えてきた」
○…息子は自身も学生時代に打ち込んだサッカー、娘はチアダンスに励んでいる。「休日はサッカーを教えたり、子ども達を遠征に連れて行ったりかな」と話し、父の顔を見せる。もちろんお酒は好きで、ビールと焼酎がお気に入り。
○…コロナ禍で2人いた社員は辞め、一人で切り盛りする。「いまはお客さんが店内で楽しむ姿も見られない」と肩を落とすが、それでもできることをと、意欲を見せる。「まんぷくのような企画が継続的に開催されるといい。お客さん同士も知り合いになって地域がつながっていけば」。大好きな鶴見で楽しさをつくるため、前に進む。
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