鶴見大学・鶴見大学短期大学部=鶴見=が7月1日から、新型コロナウイルス感染症の影響で経済的に困窮する学生を支援しようと、学食の食事を無料で提供する「0円定食・0円弁当」を開始した。利用した学生からは「本当に助かる」と喜びの声が上がる。
コロナ禍でアルバイトなどの収入が減少しているという声が上がっていたことから、支援を決定。まずは7月1日から30日までの一カ月間試行し、評判やコスト面などを考慮し継続を検討していくという。
大学側が用意するのは、400円〜450円の日替わり定食と弁当。弁当は限定50個。一人一日どちらか一食を限度とし、昼食の時間帯を主に受け付ける。
対象は短期大学部も含め、約2500人いるという全学生で、大学食堂と鶴見大学附属病院地下の2カ所で提供する。
利用したい学生は、予約システムで事前に予約したうえ、届いたメール画面を学食で見せて交換する仕組み。
食費は削る対象
大学によると、1日は89人、2日は63人が活用。弁当は両日ともに限定個数に達した。
利用者の中には、コロナ禍でアルバイト先のカラオケ店が休業中という学生もおり、「0円はありがたい」とコメント。一人暮らしという学生は、収入が減った場合、「三食を二食にしたり、食費は削る対象になる」とし、「大学が無料で提供してくれるのはありがたい。0円でこのクオリティはすごい」と笑顔を見せた。
鶴大では、昨年の緊急事態宣言時、独自の制度を設け、在学生に一律10万円を給付。今年度も継続し、新入学生650人に給付している。0円での食事提供は、学生支援策の第2弾となった。
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